日本人に最も多いタイプの便秘で、生活週間の乱れやストレス、加齢により大腸の蠕動運動が十分行われず、腸内に便が長くと留まってしまいます。機能性便秘はさらに3つに分かれます。
〈弛緩性便秘〉
腸管がゆるみ、蠕動運動が十分行われません。大腸内に便が長く滞在し、水分が吸収されてしまい、便が硬くなってしまいます。女性や高齢者に多く見られます。
便が滞ることでお腹が張ったり、食欲低下、肌荒れ、肩こりなどの症状が現れます。
〈痙攣性便秘〉
弛緩性便秘とは逆に腸管が緊張しすぎてしまい、便がうまく運ばれず、ころころとしたウサギのような便になるのが特徴です。
便秘や下痢を交互に繰り返したり、下腹部痛や残便感が現れることもあります。
精神的なストレスや環境の変化も誘因になります。
〈直腸性便秘〉
便が大腸から直腸に運ばれると通常、便意を催しますが、直腸に便があっても便意がおこらずうまく排便できなくなります。
高齢者や寝たきりの方、痔やトイレに行きずらい環境にあり排便を我慢する習慣がある人に多くみられます。