十二指腸は胃と小腸をつなぐ消化管で、胃から送られてきた食物を消化して小腸へ送る働きをします。
胃の奥にある部位のため、十二指腸にびらんや潰瘍ができた場合には、内視鏡カメラで少し奥まで観察する必要があります。
胃壁に比べ、十二指腸の壁は薄い為に炎症が進行しやすく、出血や穿孔(組織が破れ内容物が漏出する)を起こしやすい傾向があります。
十二指腸がん
十二指腸とは
十二指腸がんの原因
十二指腸がんの詳しい原因はまだ分かっていません。
しかし良性腫瘍である腺腫(腫瘍・ポリープ)から進展することが多いことが分かっています。
十二指腸がんの症状
粘膜内にとどまる十二指腸粘膜内癌は、無症状の場合がほとんどです。さらに早期に発見し治療ができれば、リンパ節に転移することもほとんどなく、腫瘍のみを切除すれば根治が可能です。
しかし癌が進行し腫瘍が大きくなっている場合には、
- 食べ物がつかえて飲み込みずらい
- 腹部膨満感
- 嘔吐
- 腹痛
- 血便
- 貧血
などの症状が現れます
十二指腸がんの検査・治療
内視鏡で腫瘍の観察を行い、病変の一部を採取し病理検査を行います。
早期の癌で内視鏡で切除できる場合には切除します。内視鏡で切除できな場合には開腹手術や腹腔鏡手術を行います。
さらに癌が進行していたり、他の臓器に転移がみられる場合には化学療法が用いられます。